祖父の記憶

2002年4月14日
今日は、祖父の3回忌の法事でした。
まだ・・・というより、もう2年も経ってしまったわけです。
お寺は商店街の外れにあるのですが、そこは異空間のようで・・・赤いツツジが綺麗に咲いてました。
小さい頃からずっと来てるお寺なのに、初めて綺麗なところだなと思ったなんて、余裕がなかったんだろうか(笑)

祖父が亡くなってから、未だ健在の祖母は歩くこともままならないくらいになってしまってます。年齢は祖父よりも大分下なんですけどね。
それを思うと、祖父はなんてスゴイパワーのある人だったんだろうか・・・と思うわけです。
80代後半からワープロを初め、それで俳句を打ったり・・・90歳になっても自転車に乗っていたり(見ているこっちはハラハラ^^;)、コンビニにチョコレートを買いに行ったり(笑)

それから今日は、叔母から1冊の手作りの本を貰いました。それは祖父が晩年に書いたと思われる自分の幼少の頃から今の家に住むまでを書いていたものと、祖父の詠んだ俳句集。
どちらも祖父のワープロで叔母が打ったものだそうで・・・
厚紙で製本したあと、表紙のカバーは祖父の浴衣の切れ端でつくってあるんですね。
「記憶」と題名が付けられていたその文は、祖父の長い人生のうちの一番深いところなんだろうと思われます。
私には、習字を教えていたり、部屋に甘露飴が常備してあったとか、そういう祖父の記憶しかないからね・・・。90数年という人生は、計り知れない、とても長くて深いものなんだよね。

コメント